阪神は自力優勝消滅…藤浪を沈めた巨人の徹底“待球作戦”
巨人が首位攻防戦を2勝1敗と勝ち越し。2位阪神の自力優勝の可能性を消滅させた。
初回、橋本の先頭打者本塁打で先制すると、二回2死一塁から、投手の沢村が適時二塁打。ここから4連打で3点を奪った。阪神先発の藤浪から7安打4得点。五回でマウンドから引きずり降ろした。
「1勝1敗という中で勝てたというのは、今日に関しては目的は遂行できた」と話した原辰徳監督(56)は、沢村の適時打については「初めて彼のああいう打球を見た。野手陣に勢いをつけた。投球同様、あの2点目は大きかった」と賛辞を惜しまなかった。
藤浪とは14日に今季初対戦。黒星こそつけたが、7回3安打8三振で2点しか奪えなかった。巨人は今回、地道な作戦を用意していた。試合前、川相ヘッドコーチはこう話していた。
「今はCS(クライマックスシリーズ)もある。対策? それは言えません! 藤浪は球が速い。でも、メッセ(ンジャー)ほど制球は良くない。荒れ球だから、大事なのはボール球に手を出さずに見極めること。球数を投げさせる? といっても、藤浪は放っておいても球数は多いんだけど」