マー君が右肘に張り…調整逆戻り、今季絶望の可能性も
全米を席巻した右腕のルーキーイヤーは、早くも終了なのかもしれない。
ヤンキースは29日(日本時間30日)、右肘の靱帯部分断裂で故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・田中将大(25)が遠征先のトロントを離れ、本拠地ニューヨークに戻ると発表。ジラルディ監督は具体的な内容は明かさなかったものの、患部の状態に関してチームドクターの診察を受けるとみられる。
ブルージェイズ戦を前に取材に応じた田中は患部の痛みが再発したことは否定し「投げ始めや(調整)段階が上がった時に張りとかが出てくる。(28日にシート打撃に登板して)物足りなさを感じてもう少し強化が必要だと感じた。時間が欲しいと(首脳陣に)伝えました」と説明した。
ジラルディ監督によれば、30日からはヤンキースタジアムでトレーニングを行い、肩、肘の強化を図る。1週間はブルペンでの投球練習は行わず、キャッチボールのみで調整するという。
指揮官は「今季中の復帰の可能性について、どの程度あるかはわからない。調整が逆戻りしたが、それだけで済むことを願っている」と微妙な言い回しにとどめた。
田中は28日にシート打撃に登板し、49球を投げたが制球はバラバラ。登板後には「この状態ではメジャーで投げられない」と不安を口にしていた。
ヤンキースはすでにポストシーズン進出は望み薄。田中は無理をせず、早々と来季に備えた方がよさそうだ。