錦織圭とM・チャン氏の“師弟関係”結んだ「1枚のレシート」
昨年12月、全仏覇者のマイケル・チャン氏(42)をコーチに迎え急成長を遂げた錦織圭(24)。楽天ジャパンオープンで今季4勝目を挙げて、世界ランクは自己最高の6位に浮上。今季最終戦の「ワールドツアーファイナル」に出場できる上位8選手を決めるポイントランクも、6位から5位に上がった。今週は「上海ロレックス・マスターズ」に出場、3週連続Vに挑む。
錦織がチャン氏と「コンビ」を組むきっかけになったのは、2011年11月に都内で行われた東日本大震災復興チャリティーイベントでの対談だといわれているが、実際にコーチの打診をしたのは、昨年秋だった。テニスジャーナリストの塚越亘氏が言う。
「錦織は2011年11月の対談後、数年間はチャンと連絡を取ることはありませんでした。たまたまチャン夫人と錦織の母親が、ある試合会場でバッタリ会った。その際チャン夫人が、『何かあったらいつでも連絡を下さいね』と言って、買い物をした際に受け取った小さなレシートの裏に電話番号とメールアドレスを書いて錦織の母親に渡した。錦織はそのメモを頼りに、チャンに連絡したのです」