阪神CS3連勝も…中日・山井残留で「補強」は全敗の可能性
「中日に残る方向みたいだね……」
今季、最多勝と最高勝率の「2冠」に輝き、FA市場の目玉のひとりである中日・山井大介(36)について、セ球団の関係者がため息交じりでこう言う。
「一時はFA権を行使して、他球団移籍に気持ちが傾いていた。大阪出身で阪神が有利ともいわれていた。しかし、ここにきて風向きが変わってきた。2冠を獲得したとはいえ、2ケタ勝利は今まで一度もなく、36歳と高齢ということもある。落合GMが就任してから人件費を大幅に削る中日の条件は、2年・年俸1億円程度にとどまるとみられていた。だが、先日の落合GMとの下交渉では、2年程度の複数年、年俸も今季6000万円から倍増となる1億2000万円程度の提示を受けたそうです。常々アドバイスを受けるなど、尊敬してやまない先輩の山本昌と一緒にプレーしたい気持ちも強いようだ」
山井の残留が濃厚となれば、阪神は補強プランの変更を余儀なくされる。オリックスのエース金子千尋(30)、関西出身の日本ハムの宮西尚生(29)らも獲得候補に挙がるが、さる代理人筋がこう続ける。