20歳藤浪&37歳鶴岡 阪神「年の差バッテリー」の相乗効果
阪神の藤浪晋太郎(20)が、CSファイナル初戦で巨人をねじ伏せた。
初回に31球を要するなど、立ち上がりは苦しんだが、三回以降は最速157キロの直球を軸に立ち直った。七回、阿部にソロ弾を浴びて4-1となった直後、無死満塁の大ピンチもセペダを併殺打、井端を一飛に仕留めて冷静な男が珍しくガッツポーズ。7回1失点でまとめた若武者を和田監督は、「年々成長している感がある」と褒めたたえた。
球威、キレは抜群なのに制球難に苦しむことが多い藤浪を好リードしたのが鶴岡だ。「逆球が多かったが藤浪は勢いが持ち味。細かいことを気にせずリードした。的が絞りづらかったと思う」と話した37歳のベテランは、四回には藤浪が被打率.306と苦手とする左打者のアンダーソンに5球連続でカットボールを要求。うち4球は内角球で、最後は内角低めで三振を奪うなど持ち味を存分に引き出した。
■威力あるボールに強気のリードが合う
今季、藤浪が登板した10試合にマスクをかぶり、成績は6勝1敗、防御率2.61。某球団のスコアラーが言う。