古巣・広島に渋ヅラ復帰 新井を待つ歓声とブイーング
ご覧のような神妙な表情。阪神を自由契約になり、広島に復帰することが決まった新井貴浩(37)は14日の記者会見で、「帰ってこい、と言ってもらえるとは思わなかった。驚いたが、最後は育ててもらったところで燃え尽きようと思った」と口を開くと、その後もほとんど笑顔を見せることはなかった。
新井がその「育ててもらったところ」をFAで飛び出したのは7年前。「FAなんてなかったら良かったのに」と苦渋の決断だったことを涙ながらに語った退団会見が、逆に広島ファンの神経を逆なでし、大ブーイングを浴びた。
それだけに、この日の会見でも「7年前と同じくらい、それ以上に悩んだ。帰っていいものなのかと…」と話し、ファンを納得させるためには、「結果を出すこと。姿勢を示すことだと思います」と決意を示したが、来年の本拠地開幕戦で新井を待っているのは、歓声かブーイングか。