新井貴が広島復帰へ 阪神の“重圧”解けて一塁スタメン奪取も

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「最後に競争できる環境に身を置きたかった」

 今季で3年契約が切れて退団が決まった阪神新井貴浩(37)。球団からは今季年俸2億円から減額制限を超える1億3000万円減の7000万円を提示されたようだが、新井は「年俸とかじゃなしに、もう一回最後に競争をしたかった」と決断に至った心境を語った。

 確かに来季の阪神に新井の居場所はない。一塁は助っ人のゴメスが打点王を獲得する活躍を見せ残留が濃厚。三塁も、西岡、今成、自分の弟などが控えている。代打の切り札的な存在としては関本がいる。

 移籍先については当初、楽天入りが囁かれていたものの、古巣広島への復帰が決定的だ。

 競争を望んで移籍するとはいっても、今季の新井は主に代打で打率.244、3本塁打、31打点に終わった。広島の一塁には本塁打王のエルドレッドがいるし、三塁も動きのいい梵、田中、鈴木らがレギュラーの座を争っている。エルドレッドが故障でもしない限りは、やはり代打が濃厚だ。

「でも、阪神という人気球団のプレッシャーから解放されれば、そこそこやれるはず」とは、ある阪神OB。

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