デ杯コーチ提言 「錦織圭を目指すならクレーコートで練習を」
「クレーコートでなくても、せめて球足が遅いコートで練習すべきです。ラリーが増えれば、戦術や駆け引きなどの実戦感覚も自然と身に付くからです。世界で戦うためにはスピードとパワーに加えて戦術も必要です。遅いコートで育った選手は速いコートに対応できても、その逆の場合は球筋などに適応するのが難しい。強化を第一に考えれば球足の遅いコートが最適です」(増田コーチ)
ちなみにクレーコートで育ったトップ選手といえば、真っ先に浮かぶのがスペイン出身の「BIG4」、ラフェル・ナダル(28)だ。全仏のクレーコートで圧倒的な強さを発揮し優勝9度。「赤土の王者」の異名を持ち、すでにグランドスラムを達成している。
ナダルが4大大会を全て制することができたのは、「土」のおかげでもあるのだ。