神尾米氏が錦織の来季予想 「追われる立場の重圧がかかる」
男子テニスの全米オープン準優勝やATPツアー・ファイナルでベスト4入りを果たした錦織圭(世界ランク5位)が18日、都内の日本記者クラブで記者会見を行い、「今年は4大大会での4強を目標に掲げていて、大きく超えて達成できたのはうれしかった」と語った。
今季の活躍で俄然注目度がアップした錦織だが、先週のツアー・ファイナルでは「ビッグ4」のひとりであるマレー(同6位)には勝ったものの、1次リーグではフェデラー(同2位)に惨敗。準決勝で対戦したジョコビッチ(同1位)とも実力差は歴然だった。
倒すべきライバルについて錦織は、「(ジョコビッチ、フェデラー、ナダル=同3位の)3人とも簡単に勝てる相手ではない。それぞれプレースタイルも違う。その中でもフェデラーが一番の壁です。展開が速いので自分も同じスタイルで勝つのは厳しい」と語った。元女子プロテニス選手の神尾米氏(世界最高ランキング24位)もこう言う。
「ツアー・ファイナルで逆転勝ちしたフェレール戦を見て感じましたが、錦織選手の相手はジョコビッチ、フェデラー、ナダルのビッグ3だけなのではないか、と見ています。今季、結果を残したことで、ライバルたちがプレーを徹底的に研究して『錦織潰し』に出るのは当然のことですが、今季見せた展開の速い攻撃的なテニスをシーズンを通してやりきることができれば、来季はさらなる飛躍が期待できます」