ドルト快勝も香川は好機に絡めず 復帰前と違う「役割」に苦戦
4日(日本時間5日午前4時45分開始)の欧州CLグループリーグD組のドルトムントは、ガラタサライ戦に4-1で勝利して4連勝、早くも決勝ラウンド進出を決めたが、好調な攻撃陣の中でひとりだけカヤの外の選手がいる。日本代表FW香川真司(25)だ。
マンUを戦力外となって、今シーズンドルトムントに復帰した香川は、慣れ親しんだトップ下を任されたものの、国内リーグでは5連敗中で降格圏内に沈んでいる。せめてCLで結果を出して存在感をアピールしたいところだったが、香川はガラタサライ戦でも決定機に絡めなかった。
ドルトムントは前半39分、FWロイスが味方スルーパスに反応してワザあり先制点。2―0で迎えた後半29分には、途中出場のFWインモービレが追加点。終わってみれば4―1の快勝である。得点13、失点1と完璧な“横綱相撲”だ。ブンデスリーガの不振がウソのようだが、CLでも香川はゴールから見放され、この日もチャンスに顔を出せずに後半18分、ベンチに下がってしまった。
「ブンデスリーガ2連覇の立役者だった10―11年と11―12年シーズンの香川は、どちらかといえばパスの受け手でした。サイドの選手もボランチの選手も、まずは香川にパスを送ることが徹底され、香川は自分のリズムでチャンスメークをしながら、積極果敢にゴールも狙っていったのです。しかし現在は、エース格のロイス、俊足FWオーバメヤン、背番号10のムヒタリアンにボールを預けるのが香川の主な役回り。これでは、香川は持ち味を発揮しようがないですよ」(サッカー専門誌記者)