箱根駅伝が“給水減” 駒大・大八木監督は棄権選手増を危惧
正月恒例の箱根駅伝。来年は低調な争いになりそうだ。
2015年大会から給水に関するルールが変わり、前回大会までは認められていた、監督が選手にボトルを手渡す直接給水が禁止となり、各大学の給水員が手渡す定点給水が義務付けられた。
よって給水回数も減り、これまでの各区間の15キロ地点とチーム任意の2回の計3回から、各区間の決められた地点2回だけとなった(5区のみ3回、1、6区はこれまで通り給水なし)。
主催の関東学生陸上連盟によれば、監督が運営管理車から下車して行う給水は場所によっては道路交通法上、違反となる場合があるため、神奈川県警からの要請もあって禁止されたという。
給水ポイントが減れば当然、レースに影響を及ぼすため各大学の監督は一様に困惑。昨年の覇者の東洋大・酒井俊幸監督は「直接給水できないと、選手の表情からコンディションがつかめないため、的確なアドバイスができなくなる」と話す。
総合優勝2度の駒沢大・大八木弘明監督は「これまでなら気温が上がり選手がフラフラになる前にボトルを渡せたけど、それができないのは厳しい。棄権する選手が増えてもおかしくないと思う」と脱水症状を危惧する。
09年から6年連続出場中の青山学院大・原晋監督は「湘南バイパスなど、日差しがもろに当たる復路では特に棄権する選手が続出する可能性はあるでしょう」と言う。
ゴールまで、たすきをつなげられるチームは限られそうだ。