前助っ人の二の舞い…?楽天「新4番候補」サンチェスの気性
大物、ではある。楽天が来季の新外国人選手として現役バリバリの大リーガーで元パイレーツのガビー・サンチェス内野手(31)の獲得を1年総額3億円で内定させた。
日本での知名度は低いもののパイレーツでは今季までレギュラーを務め、メジャー7年間で通算61本塁打の右打者。パワーと確実性を持つ大砲は、「来季のチームの主軸」として期待されているが、その一方で懸念されていることもある。
キューバ人の両親を持つ血統もあるのか、ハングリー精神旺盛なサンチェスは性格が荒い。三振を食らってバットを投げつけるのは日常茶飯事。マーリンズ時代には自軍投手のブラッシュボールをきっかけに、大乱闘を演出した。
今オフ、楽天の指揮官に就任したデーブ大久保監督は熱血漢で有名。監督との相性は悪くなさそうだが、短気な性格の選手はメジャーの実績があっても緻密な日本の野球に合わないケースが多い。
楽天は昨オフのこの時期にも、年俸3億円の1年契約で元ヤンキースのユーキリス(35)を獲得。「メジャー通算150発、618打点の現役バリバリの大リーガー」はしかし、シーズンが始まると、短気な性格も相まって日本野球に適応できずサッパリ。シーズン途中の5月に左足かかとの治療を理由に帰国したきり戻ってこなかった。
年俸、右の大砲、短気と前助っ人に酷似するサンチェス。早期帰国しないことを祈るばかりである。