“ポストタイガー”候補の松山英樹 米ツアーでの「本当の評価」
評論家の児島宏氏がこう言う。
「ウッズの全盛期でも、米国人はP・ミケルソンを応援していました。また、A・スコット(34=豪州)やR・マキロイ(25=北アイルランド)が米国でスーパースターになれないのも、米国人ではないからです。松山とスピースが優勝争いをすれば当然、松山は完全アウェーになります。あまり松山ばかりが目立ち過ぎると、米国人は面白くないでしょう。米ツアープロの間では、ズル賢いという意味で『チーター』というあだ名がつけられています。アイツには気を付けろ、ひと癖もふた癖もあるぞと捉えられている。ポストウッズのひとりに指名されたのだから大したものですが、このまま強ければそれでいいだろうというような態度をとり続けていると、米ゴルフメディアやファンから手痛いしっぺ返しをくらう可能性もあります」
米女子ツアーでは韓国勢がいつも勝って、「面白くない」とギャラリーもスポンサーもどんどん減って米国内での試合が激減した。松山が勝ち続ければ同じことも起こり得ると、米ゴルフ界はそれを一番心配しているのは間違いない。期待というより、要注意と見ているはずだ。
ポストタイガーに名前が挙がって浮かれていると、足をすくわれることになりそうだ。