楽天が“陽動作戦” 開幕戦対決の日ハム大谷「足技」でかき回す
「大谷を崩すカギはある」
楽天のチーム関係者がこんなことを言っている。
20日、日本ハムの大谷翔平(20)が、栗山監督から開幕投手(3月27日)に指名された。高卒3年目の開幕投手はチームでは07年のダルビッシュ(現レンジャーズ)以来。背番号にちなんで午前11時11分に栗山監督から手紙を手渡され通達を受けた大谷は、「初戦だから何としても勝たないといけない。相手がエース級の時に勝てることが大事」と、力を込めた。
17日の練習試合では3回6奪三振と好投。他に際立ったライバルもおらず、大谷の開幕投手は既定路線だった。その二刀流右腕と対するのは大久保新監督率いる楽天だ。前年最下位からの巻き返しを図るデーブ楽天は大谷攻略に手ぐすねを引いているという。冒頭の関係者は「足技で引っかき回すことが勝機につながるはず」と、こう続けた。
「ウチはキャンプから、積極走塁をテーマに掲げている。走ってもアウトになるタイミングでもどんどん仕掛けているし、16日のKIA戦では7盗塁を成功させた。大谷攻略に大きな武器になると思う。大谷はクイックに関してはスキがあるとみている。タイムが遅いわけではないのだが、まだフォームに試行錯誤しているところがある。自分のボールで勝負したい気持ちが強く、どちらかといえば打者重視の傾向もある。昨季もクイックを意識していないなと感じた時があったからね」