投球内容納得せず 5年目で消えた日ハム斎藤佑の“自信過剰”

公開日: 更新日:

 その表情は険しかった。8日、日本ハム斎藤佑樹(26)が紅白戦に先発。若手野手に3失策と足を引っ張られながらも2回を2安打1失点、自責点ゼロに収めた。

 しかし、試合後は笑顔ひとつなし。

「納得はしていません。直球もスライダーも、まだまだ精度を上げなきゃいけない。良かった点?今日に関してはあまりない。次は今日のことをすべて修正したい」と話し、報道陣に「(キャンプ序盤の)この時期にそうしたことに気付いたが」と聞かれると、「この時期でも遅いですよね、気付くのが」と自嘲気味に言い捨てた。

 去年までの斎藤ならば、同じ内容でも「手応えはいい」と言っていただろう。かつては練習試合やオープン戦などでボコボコに打たれても、「収穫はあった」と胸を張っていたものだ。

 しかし、さすがに5年目ともなるとノンキなことは言ってられない。過去4年間では13勝16敗。もたもたしている間に大谷だけでなく、浦野や上沢といった若手投手陣に追い抜かれた。

「今日の感じならば、斎藤らしい投球ができる可能性はある」と話した栗山監督。自分を速球派だの本格派だのと勘違いしてきた斎藤がようやく現実を見つめられるようになった。

 少しばかり遅すぎる気がしないでもないが……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動