ハリル氏が新監督最有力も…依然根強い「ベンゲル待望論」
2月3日にアギーレ監督が解任された後、10人以上の後任候補の名前が飛び交い、やっとハリルホジッチ氏に落ち着きそうだが、サッカー協会内部から「アノ人が首を縦に振ってさえくれてたら……」の嘆声が聞こえてくる。「イングランド・プレミアリーグ、アーセナルの指揮官アーセン・ベンゲル氏のことです」と前出の放送関係者がこう続ける。
「95、96年とJリーグ名古屋の監督を務めたベンゲル氏は、指導者としての能力の高さに加えて理知的な立ち居振る舞いも高評価。98年W杯以降、何度も日本代表監督就任を要請したという経緯もあり、節目ごとにベンゲル待望論が湧き起こる。たとえば10年南アW杯後にベンゲル氏が代表監督に就いていれば、ブラジルW杯の惨敗もなかっただろうし、アギーレ監督の八百長疑惑問題でドタバタすることもなかった。アーセナルでの年俸は日本代表監督の5倍に当たる12億円だが、10億円を大盤振る舞いしてもいいからベンゲルに来てもらえ――という声は根強い」
アーセナルで指揮を執るようになって19シーズン目。英プレミアリーグでは潮時だろう。今後、親日家のベンゲル氏を三顧の礼で迎えることを真剣に考えたらどうか。