日ハム2年目・岡大海を「右の糸井」に変えた“ケガの功名”
栗山監督が親しい関係者に「あれは右の糸井になる」と漏らしているという。2年目の外野手・岡大海(23)のことだ。
明大時代は投手兼野手の二刀流。入団1年目の昨季から、俊足と投手あがりの強肩はずばぬけていた。しかし、身体能力の怪物である「糸井」とまでは言われなかった。たった1年で何があったのか。
きっかけは昨季5月の二軍戦。ベースを踏んだ時に左足を痛め、「左足裏靱帯断裂」および「左足リスフラン関節脱臼骨折」と診断され、その後のシーズンを棒に振った。岡が言う。
「足のケガだから練習が何もできなかったのがつらかったですね。でも、幸いにも上半身は何ともなかったので、ひたすら筋トレですよ」
松葉づえなしで歩けるようになったのは8月。それまでの3カ月間、ひたすら筋トレに励んだ。
「何種類かの筋トレを週に2日ずつ、ローテーションでやりました。今日は押す系のベンチプレス、次の日は引く系のラットプル、という感じです」(岡)