日ハム2年目・岡大海を「右の糸井」に変えた“ケガの功名”
入団当時は185センチ、83キロ。首脳陣から「もう少し肉をつけてパワーを増やしたいけど、どうも岡は太れないタイプらしい」と言われていた。まさに、ケガの功名というのだろう。3カ月の筋トレで体重は6キロアップの89キロ。これには中垣トレーニングコーチも「その期間で6キロ増は大きな変化ですよ。左足が治ってからは、下半身の筋トレもやっていました。糸井に似ているかはともかく、それだけの身体能力はあります」と言う。
■課題も昔の糸井とそっくり
「歩けるようになった時はうれしかったですね……。野球だけでなく私生活でも不便でしたから。今はもう大丈夫。といっても、去年ぜんぜん打席に立ってないから、エース級の投手のボールがなかなか打てなくて……。それが課題ですね」(岡)
現役時代に糸井とプレーしていた紺田外野守備走塁コーチは「右の糸井ね」と、笑いながらこう言う。
「外野手としての課題も昔の糸井と似ていますよ。2人とも、プロに入ってから外野手に転向したでしょう? だから外野手の基本的な動きがのみ込めてない。確かに守備範囲が広く、肩は強い。一つ一つのプレーはいいけど一連の流れがまだまだ。例えば打球を追いかけるにしても、どの辺りでブレーキをかけて返球に移るか、ということが身についていない。さすがに2アウト2ストライクから『なんか知らないけど、内野が守備位置を下げていたんで』という理由でバントをした糸井よりはマシですが……」