金星から一夜でもう別人 逸ノ城は「試行錯誤」いつまで続く?

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 大相撲春場所4日目、体重200キロの逸ノ城(21)が、横綱白鵬(30)に秒殺された。

 逸ノ城が一度つっかけたことも影響したのか、互いにそっと体を合わせただけのお嬢さまのような優しい立ち合い。逸ノ城は左上手を取ったものの、白鵬に前みつを取られるとロクな抵抗も出来ずに寄り切られた。前日の日馬富士戦では、鋭い立ち合いから激しい突き押しで金星を獲得したばかり。それが、たった一夜でまるで別人だ。

 いくら体格に恵まれていても、それを生かせないのでは意味がない。角界にはさまざまなスタイルの力士がいるが、逸ノ城が目指しているのはオーソドックスな「四つ相撲」だという。

「四つになるにも立ち合いで相手を受け止めてからなのか、3日目の突き押しのように前に出ながら相手を崩してまわしを取るのか、試行錯誤しているのだろう。でも、今日のような無気力にも見えかねない弱々しい立ち合いでは、どんな相撲を取ろうとしても話にならない」(角界OB)

 立ち合い“だけ”力を入れる稽古をしてきた逸ノ城だが、これではその効果も疑問。そもそも、立ち合いだけで決まる相撲なんてない。もう少し考えて稽古するべきではないのか。

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