「5、6点は取らないと…」 開幕戦勝利の巨人にOBが苦言
「終わってみれば、きちんと球を捉えたのは長野と亀井だけ。打線全体では、みんな全くバットが振れていない。4番の阿部も1番の坂本も撫でるようなスイングをしている。あれじゃ、投手は怖さを感じませんよ」
巨人OBの中村稔氏がこう言った。
DeNAの拙攻にも助けられた巨人は3-2で3年連続の開幕戦白星スタート。しかし、懸念されていた「貧打」はそのままだった。
初回、長野が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち先制。二回には亀井の右越え2ランで3-0とした。DeNA先発の久保は二回で53球、三回終了時点で72球も投げていた。そんなアップアップの投手も攻略しきれない。巨人打線は三回以降はわずか1安打。散発4安打では喜んでばかりもいられない。
「制球が乱れ、高めに抜ける甘い球が多かった今日の久保なら5、6点は取らないと。巨人の各打者は器用だから、状態が悪いと当てにいってしまう。原監督が打線について苦言を呈すこともあって余計に結果を求め、力んでバットのヘッドが走らない。打線は不振をかこったオープン戦のままです。時間がかかると思う」(中村氏)