東京五輪採用目指しアピール 空手2団体「一致団結」の本気度

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 笹川会長によれば、あくまでもルールは、全空連を国内競技団体として承認している世界空手道連盟(WKF)が定めたものを採用し、互いの段位を無条件で認めないなどの制約もある。追加種目への採用活動には協力していくものの、互いに「内政干渉」はしないなど、一定の距離を置いている。笹川会長は「どこの団体(会派)も歓迎する」と開かれた組織をアピールしたが、他の会派の選手が五輪出場を目指す場合は全空連に従わなければならない。

 そもそも、ポイント制の「寸止め空手」の全空連と直接打撃制の「フルコンタクト」の極真ではルールはまったく異なる。当事者である松井館長ですら「まるで違う競技」と認めているほどだ。

 あくまでも五輪種目に採用されるために、「違う競技」同士が表向きに手を取り合ったに過ぎない。

 20年五輪の追加種目選定を巡っては「野球ソフトボール」とともに空手の採用が有力視されているようだが、表面的に結束しただけでIOCがOKを出すかは甚だ疑問だ。

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