開幕3戦勝ちなし…マリナーズ岩隈の制球狂わす“0.5秒の差”

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 制球力で勝負するタイプの岩隈は渡米後、捕手とのサイン交換にできるだけ時間をかけてきた。相手打者を苛立たせ、打ち気にはやらせるなど精神的に揺さぶることも投球術の一つとしてきた。20秒ルールの徹底で、イヤでも間合いを意識せざるを得ない。投げ急いで痛打を浴びるケースが多いのは、そのためではないかというわけだ。

 岩隈に限らず、間合いの長いタイプの投手は開幕から結果を残せていない。もともとテンポが悪いこともあるが、25.5秒(ワースト4位)を要するレッドソックス・バックホルツ(3試合で1勝2敗、防御率6.06)、24・4秒(同11位)のホワイトソックス・サマージャ(3試合で0勝1敗、防御率4.29)ら各チームのエース級でも「時短」に足を引っ張られているとみられる。

 MLBでは5月以降、「20秒ルール」に違反した投手には、罰金を科すと示唆している。岩隈の敵は相手打者だけじゃないのだ。

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