「来た球を打ってるだけ」 好調の西武・森に漂う“天才”の風格
西武・森友哉(19)のバットが止まらない。
21日の日本ハム戦でも4打数2安打とし、打率.306、3本塁打。11打点は主砲の中村の13打点に次ぐ、チーム2位の好成績である。ここ5試合に限れば打率.500、3本塁打、8打点のバカ当たりなのだ。
昨季は高卒ルーキーながら、41試合で打率.275、6本塁打、15打点と活躍。高卒ルーキーとしては46年ぶりとなる、3試合連続本塁打もマークした。今季はその打力を買われ、開幕からDHを任されている。他球団からのマークが厳しくなる中、それでも結果を残しているのだから大したものである。しかも、周囲には「好調の秘訣? 別に来た球を打ってるだけっす」とうそぶいているというから、170センチと体は小さくとも大物感タップリだ。
森に聞いた。
「そうですね……。配球とかはよくわかりませんけど、甘い球は減ったと思います。それでも打てるのはなぜか? とにかく来た球を振ってるだけです。狙い球? 特にないです」
捕手が本職の森が「配球はよくわかりませんけど」というのはどうかと思うが、「来た球を打ってるだけ」「狙い球は絞ってない」と案の定、サラリと言ってのけた。