逸ノ城の減量失敗は“人災” 湊親方の指導の甘さを評論家指摘
しかし、逸ノ城は「痩せる」と言いつつも、部屋では後援者やスポンサーからの差し入れのお菓子やフライドチキンをバクバク食っている。それでいて自分を追い込むような稽古もしない。所属する湊部屋は、他には三段目以下の力士しかおらず、まともな稽古相手がいないという事情があるにせよ、だ。出稽古でこそ真剣に汗を流しているのかと思いきや、「体調が……」と言って土俵に上がらず、白鵬に叱責されたこともあった。
そんな意志の弱さ、怠け癖にも、師匠の湊親方(元幕内湊富士)は注意をするわけでもない。
「親方がいるのに体重が増える一方というのは理解できません。本人を厳しく指導するのはもちろん、差し入れだって弟子のためにならないと思えばキッパリと断るべきですよ。正直、湊親方は親方というよりも、逸ノ城のマネジャーにしか見えません。あれではせっかくの逸材も、単なるデブで終わりかねない」(前出の中澤氏)
ただのデブが横綱に出世できるほど、相撲は甘くない。