逸ノ城の減量失敗は“人災” 湊親方の指導の甘さを評論家指摘
巨漢力士の“膨張”が止まらない。
小結に復帰した逸ノ城(22)が28日の計量で自己最重量の207キロを計測。ダイエット宣言をしながら一向に体重は減らず、ベスト体重185キロを22キロもオーバーした。これには「やばいっす。どうしていいかわからない」と半ば諦めの境地だ。
29日の稽古総見でも白鵬に一蹴された。9番取って最初の1番こそ寄り切るも、残り8番は歯が立たず。その後は白鵬相手に10分間のぶつかり稽古を行い、体が重すぎるのか転がされるとなかなか起き上がれない場面も。これにはファンの間から失笑も漏れたほどだ。
相撲評論家の中澤潔氏が言う。
「最近の逸ノ城には(13勝した)新入幕の時ほどの動きのキレも威力もない。にわか人気でいい気分になっているのでしょう。稽古の絶対量が足りませんよ。亡くなった大鵬は最重量時153キロあったが、師匠の二所ノ関親方(元大関佐賀ノ花)に『おまえは150キロ以上になるとヒザへの負担が大きくなってケガをしかねない。危ういと思ったら稽古で汗を流して体重を落とせ』と言われ、その教えを忠実に守った。それだけ力士にとってベスト体重は大事なのです」