驚異の成功率 中日・小笠原「代打」で復活の理由を専門家解説
4月5日の中日-広島戦は4対4で延長戦へ突入。十二回裏、満塁の場面で谷繁監督が切った最終カードは代打・小笠原道大だった。結果は1S後(S=ストライク)に痛烈な打球がレフトを襲いサヨナラ勝ち。中日は6連勝を飾った。
小笠原は3月31日の巨人戦でも八回裏に1死満塁から代打で登場。決勝タイムリーを放ち、古巣へ恩返しをした。
巨人時代の11年(83試合)は規定打席に届かなかった。江夏豊に次ぐ、両リーグでMVP(日本ハム、巨人)を獲得した男が大減俸。3億6000万円減の7000万円で更改した。翌12年は34試合の出場。巨人最後の2年間は打率.152、.250。どん底を見た。
それでも「代打稼業」なら復活すると私は主張し続けた。中日へ移籍すると、昨年が代打で6打数連続安打(歴代3位)と9打席連続出塁(歴代2位)を記録。99打席ながら3割を打ってみせ、今年も4月29日時点で打率.500。得点圏打率なら.625の成功率。予測通りになった。
■持ち味が「1打席勝負」向き