史上初高卒新人代打3発 西武・森が持つ“1打席限定”集中力
ロッテにサヨナラ負けした西武。ファンがこの日、最も沸いたのが、1点を追いかける九回1死二塁の場面だ。代打で登場したルーキー森(写真)がロッテの抑え・西野のフォークボールを、代名詞の豪快なスイングで右中間スタンドに放り込んだからだ。
逆転2ランも、結局その裏、ロッテに追いつかれて延長戦となり、森はヒーローになり損ねた。
「初球から振ろうと思っていたので、思い切って打てた」と言った森は、高卒新人ながら8月14日のオリックス戦でプロ初本塁打をマークすると3試合連続弾。46年ぶりとなる高卒新人の記録は、スポーツ紙を大いに賑わせた。
この日のアーチは4本目となるが、そのうち3本は代打の時に打ったもの。残り1本もDHの1打席目だった。勝負強さもさることながら、1打席にかける集中力は明らかに新人離れしている。
逆に、マスクをかぶるとホームランが出ない。ひょっとすると苦手な守備に神経を使ってしまうからかもしれない。