中日の連敗止めた代打・小笠原 40歳でも衰え知らぬ「肉食」
日本ハム時代は、後輩選手にも「あの人、週に5日、年間300日は焼き肉を食べてるはずですよ」と言われた。週に5日で年300日じゃ計算は合わないが、07年にFA移籍した巨人でも関係者を驚かせた。
裏方さんや後輩選手、報道陣との食事会はいつでも焼き肉。
面倒見がよく身銭を切ることを惜しまないから親しまれる一方、声をかけられた人間が「また焼き肉かぁ……。だって、テーブルに乗り切らない量の肉をいっぺんに頼んで、それを2回も3回も繰り返すんですよ。やっとの思いで平らげると、『ここからが本当の勝負だ』とまた肉を追加する。あの人の体の8割はハラミでできているはずです」とゲンナリするほどだった。
そんな巨人を半ば追われる形で退団し、オフに中日に移籍。主に代打として打率・282、1本塁打、15打点と存在感を発揮する小笠原が昨2日のヤクルト戦でまた貴重な働きをした。同点の九回2死二塁の好機に代打で登場し、右中間を破る適時二塁打。チームの連敗を6で止める貴重な決勝打となった。
「みんなが力を合わせた結果です」
と、話したヒーローは単身赴任の名古屋では賃貸マンション住まい。10月で41歳になる今も、主食は焼き肉だという小笠原にスタミナ切れの心配はなさそうだ。