阪神連敗止めるも “外様”ばかり活躍でチームに新陳代謝なし
西岡、ゴメス、マートン、福留の4人の外様組の年俸総額は10億円(推定)。出来高を加えればさらに金額は膨らむ。高年俸を払う選手は、不調だろうが簡単には外せない。西岡や福留にしても、昨年まではむしろ、不調でチームの足を引っ張った。
「近年、『ツギハギ補強』を繰り返すことで若手、中堅選手の出場機会を奪い、育成が機能しなくなっている。10年に入団した捕手の城島を筆頭に、最近の補強選手は03年、05年優勝メンバーである金本、赤星、今岡、矢野らが引退した手当てのために獲得してきた。城島引退後は、3年間で藤井、日高と2人の捕手をFA補強している。レギュラーの生え抜き選手は、長らく鳥谷一人だけ。昨季台頭した上本、大和も今季は不調で、先が見えないからね」(OB)
安易な補強をすることで若手が育たず、若手が台頭しないからまた補強をするという悪循環。カネに飽かした戦略なき編成が、チームの新陳代謝を阻んでいるのである。