収入増は確実も…選手年俸が上げられないDeNAの球団事情
■本拠地でCSが開催できれば…
ただ、横浜スタジアムは収容人数が3万人に届かず、全試合で満員御礼となっても、大幅な黒字は見込めないともっぱらだ。
「赤字は年々縮小しているとはいえ、昨年度も10億円を超えているようだからね。球場使用料は新規参入してから安くなったし(チケット収入の25%→13%)、TBS時代にはなかった球場広告やグッズショップ等で収入源を増やしているが、本気で黒字を狙うなら選手の年俸をドンとは上げられないと思う。それこそ本拠地でCSを5試合でも開催すれば、おそらく臨時収入が5億円くらいは入るだろうし、さらに日本シリーズに出れば球団と選手に億単位の分配金もあるんだが……」(前出OB)
この日は年俸総額が12球団トップ(約46億3400万円)のソフトバンクに見事な逆転勝ちで首位をキープ。同点適時打を放った井手(31)の年俸は1150万円、決勝適時打の荒波(29)は4000万円。最後を締めた抑えの山崎(22)は1500万円だ。
中畑監督は「すごいね。勝ちにこだわる執念。逆転まで結びつけられたのはすごい」と、興奮しきりだった。選手はバラ色のオフを迎えるためにも、このまま勝ち続けるしかない。