泥沼の10連敗…DeNAの急降下招いた中畑監督の“変節”
「中畑監督にも変化が見られた。これまでは勝てば大喜び、負ければ悔しがるといった感じで、喜怒哀楽を前面に出していたが、今年は勝ち試合の記者会見では大ハシャギをしても、ベンチ裏では冷静にコーチ陣と選手の起用等について意見交換をしていた。5月には抑えの山崎に疲労の色が見えるや、我慢して温存したし、中継ぎの田中、小杉を二軍でリフレッシュさせたのも、先を見据えた選手起用だった」(チーム関係者)
■攻めの姿勢はどこへ?
が、交流戦で連敗地獄にハマるや“こらえ性”がなくなってきた。投手の一、二軍の入れ替えが頻繁になり、野手は快進撃を支えてきた梶谷や石川を不調を理由にスタメン落ちさせたり、コロコロ打順を入れ替えたりと落ち着きがない。横浜OBは「作戦についても『あそこで選手を代えてなかったら……』とか『ここで盗塁のサインを送っていなかったら、打者は打ってたかなぁ……』と不安を口にすることもあるようだ」と言う。「諦めない野球」を目標に掲げてきた中畑監督から、攻めの姿勢が失われているようにも見える。
「最近はベンチでの姿も元気がない。公式戦が再開してもズルズルといくようなら、シーズン途中で『辞める』と言い出さないか。責任を背負い込む性格だから心配だ」とは、前出のOB。
チームはこれだけ負けても2位にいる。中畑監督の度量が問われている。