錦織がウィンブルドン初戦突破も 左ふくらはぎ痛の不安露呈
4大大会初制覇を目指す男子テニスの錦織圭(25)が苦しみながらも初戦を突破した。
ウィンブルドン選手権は29日(日本時間30日未明)、男子シングルス1回戦を行い、第5シードで世界ランク5位の錦織は同55位のシモーネ・ボレリ(29)と対戦。3-2とフルセットの末に3時間22分の長時間ゲームを制して4年連続で2回戦進出を決めた。
この日の錦織は14本のサービスを決め、相手のサービスゲームでも12度のブレークチャンスを得て5度のブレークに成功。好調なサーブで優位に立ったとはいえ「タフな相手だった」と試合後に振り返った通り、ボレリのキレのあるストロークに苦戦した。
試合終盤には、今大会の前哨戦ゲーリー・ウェーバー・オープンで痛めた左ふくらはぎの不安も露呈した。
最終第5セットの第3ゲームをキープした直後だ。患部の異変を訴えてメディカルタイムアウトを取り、治療を受けると、テーピングを施した上にサポーターを巻いてコートに戻った。
その後は時折、痛みから表情をゆがめたり、足を引きずるしぐさを隠さなかった。明らかに動きは鈍くなったが、最後は粘る相手を振り切った。