新国立競技場 「高床式スタジアム」で総工費まだ増える可能性

公開日: 更新日:

 やっぱり、総工費は2520億円では収まらないようだ。1日、新国立競技場の建設をめぐり、民主党の部会に呼ばれた日本スポーツ振興センターの幹部は総工費について、こう言ってのけた。

「契約上は目標工事額という額で、(2520億円は)上限というわけではない」――。要するに総工費がさらに膨らむ可能性は大アリだということだ。財源のメドさえ立っていないのに、総工費がまだまだ増えそうだなんてメチャクチャだ。あるいは、この国のどこかにカネのなる木があるとでも言うのか。

 新国立の総工費がベラボーに跳ね上がったのは、政府が巨大な2本のアーチにこだわっているからだ。ゼネコンの見積もりでは、アーチ部分だけで、品質が高く高価な鉄が2万トン近く必要になるというが、ムダな計画はこれだけじゃない。

「実は新国立の建設地は東の神宮外苑側から西の明治公園側にかけ、約8メートルもの高低差があるのです。その高低差を埋め合わせ、起伏のないスペースにするため、一番低い南西部に向かって広大な人工地盤を造り“上げ底”にする計画なのです。人工地盤の広さは敷地面積(約11.3万平方メートル)の大部分を占める見込みで、外苑西通り沿いの600メートルの長さにわたって地盤を支える柱が無数に並び立つ。当然、予算がかさむ要因となり、高速の高架下のような光景は神宮の景観をブチ壊します」(建築エコノミストの森山高至氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース