早実・清宮は“真の怪物”なのか プロスカウトがシビアに評価
5月に16歳になったばかりの1年生ながら、184センチ、97キロ。プロ顔負けの体格を持つ怪物ルーキーが好素材なのは間違いないが、冒頭のスカウトは手厳しい。
「松井や清原の高校時代と比べると、長距離打者としては疑問。彼らは高1のころからフォローが大きく、他の選手と比べてスイングがケタ違いに速かった。清宮はフォローが小さく、絶対的なスイングスピードも足りない。体の力、脚力、スピード、キレもまだまだ。ここでいうスピードとは、100メートルを何秒で走るなどではなく、俊敏性やバネや体のキレのこと。松井や清原には1年時からスピード、脚力、体のキレがあった。松井は土を蹴る脚力がスゴかったし、清原は体のバランスが良かった。彼らには躍動感やスピード感があった。下半身がケタ違いに強いから、下半身を使って、ボールを遠くに飛ばせた。中田翔は彼らほどスピードを感じなかったが、スイングスピードはケタ違いだった。彼らは高校生でまだ鍛えていないのに、体の強さがあった」
■技術もまだまだ未熟
別の在阪球団のスカウトはこう言った。