マイナー落ちのカブス和田 来季去就がマエケンの将来握る
故障に泣かされ続けるベテラン左腕がマイナー落ちした。
カブス・和田毅(34)が3日付で傘下の3Aアイオワに降格。今季はキャンプ中に右太もも裏を痛めて開幕から故障者リスト(DL)入り。戦列復帰後はローテーション入りしながら、6月下旬に左肩を痛め2度目の離脱。マイナーで調整を続けてきたが、チームは7月末に先発右腕のヘーレン(前マーリンズ)をトレードで獲得して、ローテーションが埋まったため、3Aに送られることになった。メジャー昇格の前提となる40人枠には残っており、今後はロースター(25人枠)が拡大される9月にも再昇格を果たすとみられる。
来季の生き残りはシーズン終盤での結果次第だが、実は和田のカブス残留は日本人投手の去就が鍵を握っているという。
今オフにポスティングシステムでのメジャー移籍が確実視される広島・前田健太(27)だ。
カブスは前レッドソックスGMのセオ・エプスタイン副社長の方針もあり、早くから前田を先発候補としてリストアップ。極秘に日本にスカウトを派遣して調査を続けてきた。今オフには、今季の先発陣のうちヘーレン(年俸約12億円)、アリエッタ(同約4億4000万円)、ウッド(同約6億8000万円)の3人がFAになるため、資金は潤沢。カブスは前田に5年総額1億ドル(約124億円)規模の条件を提示するとみられる。