早実が乱打戦制し16強 清宮は“技あり”先制打含む2安打
八回2死一塁の第5打席はカウント1-1から128キロ直球をジャストミート。4番手左腕の佐々木祥人(3年)への痛烈な投直だった。
早実は再び同点とされた直後の九回に勝ち越し。そのまま逃げ切り、16強入りを果たした。
甲子園は今にも雨が降り出しそうな曇天も、朝6時の阪神・甲子園駅前は数千人の人であふれかえっていた。この時点で内野席はほぼ完売し、残っている外野席のチケットを買おうと、当日券売り場の前は行列ができ、平日にもかかわらず、初戦に続いて7時15分に「満員通知」が出た。
清宮は5時40分に球場入り。試合前の囲み取材で、清宮フィーバーをさらに過熱させたいテレビ局からは「ホームランが出ていないことについて焦りは?」という質問も出た。これに清宮は無言の嘲笑を見せ、「焦りとかはないし、(本塁打を)狙ってるわけでもないので。チームのためにと思ってやっている」との言葉とともに、冷ややかな視線を浴びせていた。