早実も志願者増加 清宮「甲子園出場」がもたらす“経済効果”
この10日間、新聞もテレビもスポーツの話題は早実の1年生、清宮幸太郎(16)で一色だった。 参考までに、18日の西東京大会初戦翌日から甲子園出場を決めた26日の決勝翌日までのスポーツ紙4紙(日刊、報知、スポニチ、サンスポ)を調べてみると、1面か裏1面でこの怪物1年生を取り上げた回数は、実に25度。連日、「清宮」の文字が紙面に躍り、テレビでは「早実」の名前が連呼される。
笑いが止まらないのは、学校だろう。受験情報会社「大学通信」のゼネラルマネジャー・安田賢治氏が言う。
「早実はもともと人気の高い学校ですが、清宮効果は間違いなくさらなるプラスアルファを生みます。過去に松坂大輔投手(現ソフトバンク)が甲子園で春夏連覇を達成した際は横浜高校の受験者数が増えました。イチロー選手(現マーリンズ)がオリックスから大リーグのマリナーズに移籍した際も母校である愛工大名電高校の志願者数が増加するという現象が起きています。私立校にとって受験料は、最も確実で計算のできる収入源の一つ。早実は以前もそうした恩恵に浴しています」