早実が乱打戦制し16強 清宮は“技あり”先制打含む2安打
“怪物”のバットが先制打を叩き出した。
早実(西東京)の清宮幸太郎(1年)が13日、ベスト16入りをかけ、好左腕・堀瑞輝(2年)を擁する広島新庄戦に臨んだ。「3番・一塁」で先発出場。第1打席は一回1死一塁から2球で2ストライクと追い込まれると、カウント1-2からの5球目、内角寄りのスライダーにタイミングが合わず、空振り三振に倒れた。
清宮の第2打席は三回1死一、三塁の好機で回ってきた。2球目の118キロの外角スライダーをバットの先でうまく拾って右前打。1-0と先制し、押せ押せの早実だったが、1死一、二塁からの遊撃ライナーで一塁走者の清宮が飛び出して併殺。この回は1点止まりだった。
試合は乱打戦になった。早実は3-5と逆転された直後の五回、先頭打者として3打席目に入った清宮の左前打を口火に2点を奪い同点とした。カウント2-1から外角高めの138キロ直球を素直にレフトへはじき返した。
六回1死一塁での第4打席は初球が臀部付近に当たる死球。これも得点につながり、4番の加藤(3年)の中前打で勝ち越しに成功した。