U18W杯 辛うじて1安打2打点 清宮はバットも気持ちも空回り
「まだ雰囲気がつかめなかった。甲子園の時とは違う。日本代表に入って、周りはいい打者ばかりで、結果を出そうという気持ちは少しはあった」
U-18日本代表の清宮幸太郎(早実=1年)が悔しそうに言った。
開幕戦となった28日のブラジル戦に4番DHで出場。2打点2四球ながら、安打は五回の適時内野安打1本。六回無死満塁、一打出ればコールド勝ちの場面で変化球に空振り三振に倒れるなど格下相手に自慢の長打を見せられなかった。
1年生から甲子園を沸かせた怪物も、さすがに初戦は気持ちが空回りしたのかもしれない。
この日の試合前にはマスコミをシャットアウトして非公開練習が行われた。チーム関係者は「短い練習時間の中で、清宮はとにかく打ち込みをしたいという感じで、ティー打撃など、チームで一番バットを振っていた」と言う。普段から打撃練習が好きな清宮とはいえ、自分を除くメンバー19人はすべて3年生。1年生でいきなり日の丸の4番を任され、指名打者としてバットで貢献するしかないのだから、気合も入るというものだ。