楽天OP初戦も新鋭に苦戦し消耗 錦織にまたも「故障再発」懸念
大会2連覇を狙う錦織圭(25)の楽天オープン1回戦の相手は、18歳ながら世界ランク38位のチョリッチ(クロアチア)。同ランク50位以内では、ただ一人10代という新鋭だった。
第1セット第1ゲームからいきなり連続ブレークを許すなど、錦織はらしくないミスショットを連発。それでも2セット目以降はブレークを許さず、何とか2-6、6-1、6-2で逆転勝ちしたものの、今後に不安を残す内容だった。
世界の強豪選手はまず1、2回戦は取りこぼさず、試合内容でも圧勝する。錦織のように格下相手に苦戦すればするほど、スタミナを消耗し、体に負担がかかり、ケガにつながることになる。
錦織は初戦からてこずるケースが目立つ。今年6月のウィンブルドンでは初戦で5セットを戦った結果、左ふくらはぎ痛を再発させ、2回戦を棄権した。今年8月の全米オープンでもフルセットの末、1回戦負けを喫している。
このままいけば、準々決勝では昨年の全米オープン決勝で負けたチリッチ(同14位)、準決勝では過去0勝5敗のガスケ(同11位)との戦いが待っているが、その前に体が悲鳴を上げる可能性もある。そうでなくても、来週(10月11~18日)のマスターズ1000上海大会に向けて疲労蓄積が心配だ。