PK志願は「勝利への強いこだわり」から
アウェーの栃木戦(3月30日)の前半36分でした。ペナルティーエリア内で(MF山田)大記にヒールパスを送った瞬間、相手に倒されました。
主審の笛が鳴るとすぐにボールを拾って「PKを蹴りたい」と強くアピールしました。
試合中のPKは、実は京都にいたプロ1~2年目に何回か外して以来、12~13年間、一度も蹴っていませんでした。当時は若かったし、“メンタル的なひ弱さ”がどこかにあったんでしょう。
だけど、僕はこの10年間、いろんな国で場数を踏んできました。フランスにいた時なんかは「PKを外したら車を壊されるんじゃないか」
「最悪の場合、殺されるかもしれない」という恐怖もあり、とても自分からアピールなんて出来なかったけど、日本ならそんなことはまずない。気楽に構えられたのは確かです。
ゴール裏の栃木サポーターのブーイングも聞こえなかったし、相手GKの動きをしっかり見ながら、落ち着いて決めることが出来ました。
海外では、PKを誰が蹴るのか、奪い合いになるのが当たり前です。PKだろうが、自分のゴールにカウントされるわけですからね。そんな経験もあって前節のホーム福岡戦(3月22日)で(FW前田)遼一が倒されて得たPKを「蹴らせて欲しい」と言いました。