心理学者が解説 日本女子ゴルフから「世界の強豪」出ない理由
今週、日本女子オープンが片山津ゴルフ倶楽部(石川)で開催される。日本のスポーツ界を見渡してみても、女子ゴルフほど恵まれている競技種目を探すのは難しい。3月から11月までびっしりと37試合が組み込まれ、賞金総額も昨年より5700万円アップの33億3300万円。
もちろん、シード選手の多くはトーナメントで獲得する賞金以外に、スポンサーから用具契約、所属契約、パッチ契約といった複数の恩恵を受けている。
彼女たちは環境が恵まれ過ぎているために、トーナメント会場の練習グリーンでは和気あいあいの雰囲気だけが目立ち、必死さや緊張感というものがあまり伝わってこない。
一方、韓国選手は黙々と練習する姿が目につく。トーナメント会場でこんなことがあった。名前は伏せるが、現在大活躍している韓国選手がラウンド後、黙々と2メートルのパット練習に励んでいた。それは多分、午後2時ごろだったと思う。
その後、私はメンタル面の指導をしている選手についてコースを回った。午後4時ごろ再び練習グリーンに戻ってみると、その選手がまだ同じ距離のパット練習を続けていたのである。