前日も「調子いい」と豪語 ヤクルト山田“3連発”は感性の賜物

公開日: 更新日:

 三木作戦兼内野守備走塁コーチは「いい意味で周りに左右されない」と、山田を評する。

■周囲の心配も意に介さず

 シリーズは1、2戦でわずか1安打。移動日だった26日、福岡空港で鉢合わせたDeNAの中畑前監督から打撃のアドバイスを受けた。評論家から「打撃フォームが崩れている」と指摘する声もあった。杉村チーフ打撃コーチが「いろいろ書かれているけど気にするな」と、声をかけたほどだった。

 その移動日、山田は福岡遠征について「心身が疲れ果てました」と言っていたが、本音は違った。周囲には「調子は全然いい」と話していたそうだ。実際、この日の試合後、「1、2戦は投手が良かったんで引きずる気持ちはなかった。まあ、仕方がないというか」とアッケラカンとしていた。チーム関係者が言う。

「その上、負けん気が強く、精神的なタフさがある。この日も併殺での送球ミスが出た後の大爆発でしょ。今年のキャンプもそうだった。打撃練習で打球がなかなか前に飛ばない時期が続き、さすがの首脳陣も山田に声を掛けたが、『絶対に大丈夫です。見ていてください』とキッパリ言い切ったそうだ。夏場、原因不明の接触性皮膚炎を患い、スイングするのもおろか、服を着るにも痛むし、マッサージもなかなかできない状態だった。なのに、弱音ひとつ吐かず、自己最高の成績でトリプルスリーを達成したのですから、立派というしかない」

 山田の3連発がヤクルト反攻ののろしとなるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動