ベンチはどう操る? 燕バレの“メンタル”が日本Sのカギ握る
「福岡ダイスキ!」
20日、ヤクルトのバレンティンが全体練習後にハイテンションでこう言った。
24日からの日本シリーズでバレは、2番からの川端、山田、畠山の後ろ、5番での起用が有力視される。
圧倒的な戦力を誇るソフトバンクに対抗すべく、一枚でも分厚い打線を形成するためには、60本のシーズン最多本塁打記録保持者である大砲助っ人の活躍がポイントになる。
バレは左太ももの手術を経て、9月7日に再来日。同18日の巨人戦から復帰するも、公式戦では打率1割台にとどまった。巨人とのCSファイナルの初戦は無安打でチームは敗れた。試合後、打てないイライラもあってか、神宮で観戦していた家族をクラブハウスに置いて帰宅するというハプニングまで起こった。
「来日間もない実戦復帰だったこともあり、公式戦は、例年のオープン戦時のような状態だった」
とは、チーム関係者。しかも、結果が出ないことで打ちたいと気持ちが先走り、ボールを追っかけるという悪循環に陥っていた。