世界体操前人未到6連覇も 内村航平「リオ五輪」への課題は?
体操の世界選手権(英国・グラスゴー)は30日(日本時間31日未明)、男子個人総合決勝を行い、内村航平(26)は6種目合計92.332点で自身が持つ最多記録を更新し6連覇を達成した。今大会は団体と合わせて2個目の金メダルを獲得。来年のリオ五輪代表に内定した。初出場の萱和磨(18)は88.198点で10位だった。
予選を1位で通過した内村は2種目目のあん馬でトップに立つと、跳馬で全体トップの15.633点を出した。海外のライバルたちがミスで自滅する中、団体決勝で落下した鉄棒では高難度の離れ技「カッシーナ」を回避して安全策を取り、15.100点をマークして逃げ切った。
鉄棒の演技を終えると、スタンドの歓声にガッツポーズで応え「もっと盛り上がってくれ」とばかりに両手で観客をあおった。
内村はこの日の決勝こそ安定した演技を披露したが、今大会は精彩を欠いた。予選のゆかでは大技でバランスを崩して頭部を強打。大事には至らなかったものの、団体決勝の最終種目の鉄棒では落下して得点を稼げなかった。
内村はリオに向けて「内容は納得できない。内容をもっと良くするために(同じく決勝でミスした田中)佑典と頑張りたい」と完成度の向上が課題とした。