日韓戦は視聴率19% 「プレミア12」予想外大人気の理由
信じられない数字だ。
8日に開幕したプレミア12。参加国にメジャーリーガーはおらず、「世界一決定戦」は始まる前から看板倒れ。誰も興味はないだろうと思いきや、8日の韓国との開幕戦は19%(ビデオリサーチ調べ)の高視聴率だった。
瞬間最高視聴率は24.7%。裏番組に「鉄腕!DASH!」「イッテQ!」「下町ロケット」らの人気バラエティー、ドラマが並ぶ中、大健闘と言ってもいい。視聴者の興味を引いた一つは日本ハムの大谷(写真)が先発したからだろう。
野球中継が地上波から消えて久しく、まして北海道に拠点を置く日ハムは大半の試合がCS放送。160キロ右腕を見られる機会が少ないだけに、多くの野球ファンがチャンネルを合わせたことが考えられる。放送関係者は「相手が韓国だったこともあるでしょう」と言う。
「在日韓国人にとって、国際大会は韓国のプロ野球を見られる数少ない機会です。ポスティングでメジャーに約16億円で落札された朴炳鎬(ネクセン)も代表入りしている。因縁の日韓対決だけに、大谷が朴をはじめとした韓国打者をどう牛耳るか、逆に韓国打線が大谷をどう打ち崩すかという両面に興味を持つファンも多かったと思います」
11日のメキシコ戦も地上波で放送されるが、韓国戦のような高視聴率は望むべくもない。