楽天オコエ「まずは体力」と強調も 懸念される“オーナー介入”
「まずは体力をつけること。技術はその次です」
今後の意気込みを語ったのは楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉(18)だ。19日に行われた球団との契約交渉。背番号「9」、契約金8000万円、年俸1200万円で入団合意となった。
オコエが「(プロ入りで)浮かれるんじゃなく、自分自身のレベルアップを考える」と表情を引き締めたように、体力、技術ともにまだプロレベルからはかけ離れている。例年キャンプではルーキーの故障が話題になる。オコエも身体能力に反して体力や持久力に欠けていると、中学、高校の指導者たちが口を揃えている。プロ入り前からしっかりと体をつくらないと「先輩」たちの二の舞いだ。
しかし、それ以上に心配なのが三木谷オーナーのムチャ振りだろう。今季は度重なる現場介入が話題になるも、スポーツ紙のインタビューでは「あれは現場とフロントの一体化」と胸を張る始末。口出しをやめる気はサラサラない。さすがに来季からは星野球団副会長が間に入るだろうが、「ちょっとでいいから、オコエを一軍で起用しろ」と命じられたらどうなるか。
未熟なオコエを一軍で起用すればケガの危険性も増すし、レベルの差を意識するあまり、練習ペースを崩すことも考えられる。敵は身内にあり、だ。