オコエ打撃矯正の仕掛け人
夏の甲子園を沸かせたオコエ瑠偉(関東第一)の打ち方が一変している。
U―18W杯を戦っている高校日本代表の試合を見ていて驚いた。甲子園ではドアスイング気味に右手だけで打っている感じだったが、今大会は左手でリードしながら打てている。これなら鋭い変化球にも対応できる。聞くところによると、代表の西谷浩一監督(大阪桐蔭)が矯正したというから、さすがである。
注目しているのは右投げ左打ちの遊撃手・平沢大河(仙台育英)。176センチ、71キロと決して大柄ではないが、パンチ力がある。強くバットが振れて今夏の甲子園で3本塁打。肩、足も一級品で遊撃の守備力も高い。
プロの世界で高卒の正遊撃手は、巨人・坂本勇人(光星学院)、ソフトバンク・今宮健太(明豊)、日本ハム・中島卓也(福岡工)くらいだが、平沢は長くレギュラーを張れる逸材。私はドラフト1位級とみている。
投手では高橋純平(県岐阜商)、森下暢仁(大分商)の2人は2、3年で一軍の戦力になる可能性を秘めている。ドラフト1位で競合しそうな高橋は言うに及ばないが、代表20人の中で唯一、今春、夏の甲子園に出場していない森下も直球に伸びがあって変化球の精度も高い。ノビシロがありそうな楽しみな投手だ。