本田頼みの日本代表 不甲斐ないFW陣に釜本氏「気概乏しい」
19歳で日本代表に呼ばれた。攻撃の中心は12学年上の八重樫(茂生=故人)さん。「かなわない」なんて思ったことは一度もない。どんなに実力差があっても「必ず追いつき、追い越す」と闘志を燃やしたものである。
誰が本田をサブに追いやるのか? これが今の日本代表の課題だろう。
その候補のひとり、宇佐美はカンボジア戦で良くなったね。1対1では果敢に勝負を仕掛け、豊富なアイデアを駆使して相手ゴール前に迫り、そしてゴールをズバッと決める。これが宇佐美の真骨頂だ。ハリルホジッチ監督じゃないが、能力は疑いようがない。なのに日本代表では「大事に大事にいこう」「リスクは冒さないように」と消極的なプレーが多過ぎる。
20歳の南野は、右サイドから「シュートを打てる!」というシーンが何度かあった。でもパスを選択した。相手選手との兼ね合いもあるが、がむしゃらにシュートすればいい。失敗なんて恐れることはないし、チームメートが大声で「パスを出せ」と叫んでも、聞こえないふりをしてシュートを打てばいいんだ。
W杯2次予選も来年3月の2試合で終わる。
最終予選は大丈夫なのか? 不安を覚えているサポーターは多い。いつになったらスッキリさせてくれるのか。ハリルホジッチ監督も、性根を据えて頑張って欲しい。
(日本サッカー協会顧問)