松山英樹 7年前の型落ちドライバーを使い続けるのはナゼ?
先週の男子ツアー、ダンロップフェニックスは、3日目を終えた時点でトップに立った宮里優作が、最終日もスコアを2つ伸ばして14アンダーで逃げ切って優勝。2打差の2位タイには米ツアー参戦中の松山英樹が入っている。
宮里と松山。どちらもドライバーの飛距離に定評があるが、使うクラブはずいぶん異なる。
宮里は最新ドライバーを手にしているが、松山のドライバーは7年前のモデルである。新製品が出るたびに前作よりも「○○ヤード飛ぶ」とメーカーがアピールしているにもかかわらず、松山はあえて型落ちドライバーを使っているのである。
本題に入ろう。松山に限らず、ツアープロの中には最新モデルを使わない選手が少なからずいるが、これには理由がある。
ドライバーはルールでヘッド体積が460㏄内と定められており、それに対応すべく新製品のほとんどは460㏄。ヘッド体積が大きい方がミスに強く、そして飛距離性能も上げやすいからである。
ただし、大型ヘッドにはデメリットもある。ヘッドが大きくなるほどに慣性モーメントが大きくなってミスの許容範囲が広がるが、半面、重心距離が長くなって球を曲げづらくなるのだ。